【数次相続】父親の葬儀後に夫が急逝!相続はどうなる?

春子(仮名)さんは、高校時代の同級生だった夫と結婚し幸せに過ごしていました。春子さんの夫は三男で、父親の会社を手伝い、父親名義のマンションで暮らしていました。

父親が亡くなり葬儀後に夫が急死

春子さんの舅は1年余りの闘病生活の末に亡くなりました。余命宣告もあったので、水面下では相続のことで兄弟姉妹間に緊張感が漂っていました。

 

「亡き舅は資産家で、相続財産には不動産が複数含まれていました。春子さんの夫は、兄弟姉妹と仲が良くなく、遺産分割協議が揉めることは必至でした」

 

春子さんは気の優しい夫が胸を痛めているのを見るのは辛かったそうですが、相続権のない自分には関係のない話でよかった、と密かにホッとしていたそうです。

ところが、舅の葬儀直後に、心労がたたったのか春子さんのご主人は心臓発作で帰らぬ人となってしまいました。

夫の相続分を数次相続

「まず心配だったのは、自宅が舅のものだったことです。夫自身の名義のものは、預貯金が少しあるだけで、車も父親の会社のものでしたし。

それに、夫の兄弟姉妹とはあまり親しくなかったので、夫が亡くなってしまったら、車も家も取り上げられてしまうのではないかと心配でした」

 

実際、春子さんは兄嫁に「あなたは実家に帰ればいい」とまで言われたそうです。

そこで、春子さんは、せめて住んでいるマンションだけでもなんとか譲ってもらう方法はないだろうか、と知人に相談しました

 

「知人が調べてくれたのですが、こんな場合は、夫の相続するはずだった舅の相続分はわたしが相続人になるのですね。自宅のマンションや車については私が相続したいと兄弟姉妹と話し合いをしたい思います」

 

このように、被相続人の相続手続きが終了しないうちに相続人が亡くなると、次の相続が発生することになり、この場合では春子さん(相続人の配偶者)が被相続人(舅)の相続人となります。

 

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